谷根千が注目されるようになった理由
街歩き好きとしては切っても切り離せない場所、”谷根千”
そもそも谷根千は、日暮里近くの谷中、根津、千駄木のそれぞれの文字を合わせたもので、近年では古風漂う町並みとして賑わいを見せています。
こちらは「夕やけだんだん」
撮影したのは日中でしたが、撮影するなら日が沈む夕方がおすすめです。
近年、谷根千は多くのメディアで取り上げられ、
この日も土日だったせいか、多くの人で賑わっていました。
ではなぜ、谷根千が人気の街になっていったのか。
実はこの谷根千地域一帯、東京を襲った関東大震災と第二次世界大戦をくぐり抜け奇跡的に多くの建物が残ったと言われています。古き良き町並みに外部の人々が魅了され、「いまの町並みを残して何かもっと人々を惹きつけることを始めよう」と古民家を改装したカフェ、手作り製品のお店など東京のどこにも存在しなかった街を形成されました。
私の祖父母が昔住んでいた家は平屋でボットン便所、掘りごたつに五右衛門風呂。
どこか懐かしい匂いを感じさせる谷根千に人々が集まる理由は「なんかいいじゃん」っていう理由だけでもいいのかも。
階段の上り方。
こちらの階段。
前回記事で上げた、”一度斜めの法則”ですね。
この階段もそうですが一般的に階段を見ると、
「あーあ、登りか。地味にしんどいな…」
そんなことを考えながら登っていく方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は苦にならない階段の登り方を伝授いたします。
①膝で登らない
②軸足を意識する
この2点だけで良いのです。
実に簡単。
では、この2点について解説していきましょう。
①膝で登らない
全世界を通して多くの人たちが階段を膝で登っています。さて、これはどういうことか。例えば、プロ野球のピッチャー。彼らは肘と肩が命です。日々の入念なケアはもちろんですが、彼らが一番大切にしていることは、”いかに負担がかからない投げ方をするか”ということです。聞くとなんだか当たり前のようで、プロ野球選手の話となると我々と現実離れした世界に感じるかもしれません。
しかし、我々が毎日のように登っている階段も同じ。
ここで言いたいのが、
「道を歩くように階段を登っていませんか?」
ということ。
その登り方は間違いです。
前に進む動作のごとく階段を登ってしまうと必ず膝に負担がかかります。では、どのようにして上るのか。階段を上る時に膝を上げた際、意識するのが太ももの筋肉。膝の力よりも圧倒的に人間の太ももの力がが勝っています。要は”力を分散させる”ことが必要。膝の負担を最大限に減らして階段を上る。そのためには太ももに意識を向ける。そしてその次に重要なのが②へと繋がります。
②軸足を意識する
先に出した足を着地させたら、軸足に意識を向ける。
こちらの写真は左足を先に出しています。なので軸足は右足。この時に一番膝に負担がかかってしまう登り方が、少し前のめりになって先に出した左足に体重を乗せてしまうことです。
ここで力の分散をさせるために必要となるのが軸足である右足。
徒歩のように”前に進む”という意識を変えて、”上に進む”ということに意識を向けましょう。すると自然と先に出した左足に体重が乗ると同時に、軸足となっている右足が動き出します。力の分散です。
さらに言うなら、”つま先と腰の位置を離し過ぎない”こと。
ものを持つ時も同じで、腕の力だけで重いものを持とうとすると腰に負担がかかってしまします。なのでなるべく腕を曲げて腰で持つ意識をすると”力の分散”により簡単に持ち上がることができるのです。それと同様に階段を上る際も、なるべく力をより分散させるためにつま先と腰の距離を縮める。
「本当にそれだけで階段が楽になるのか?」
疑ったそこのあなた。
一度試してみてください。
「いや、全然変わらねぇよ!」
そんな方も中にはいらっしゃかと思います。
その方には、こんな方法をオススメします。
とりあえず毎日”スクワットを20回×5セット”やりましょう。
ポイントは膝を曲げた瞬間、膝がつま先より先に出ないこと。
これを続ければ階段を上ることがだいぶ楽になります。
オススメです。スクワット。
錆びついた手すりの匂いの嗅ぎ方。
こちらは私の自宅近くの階段。
住宅街でよく見かける光景ですね。
錆びついた手すりがいい味を出しています。
匂いを直接嗅ぎにいくと変質者だと警察に通報される可能性があるため、私は手すりの錆を手に付けて、錆が付いたその手を思いっきり嗅ぎます。あの錆の香りを思い出すだけでも昇天しそうです。う~ん…
皆さんにもオススメです。錆びついた手すりの匂いの嗅ぎ方。
さて、この階段。
一見すると何の変哲もない、どこにでもありそうな階段です。
しかし、よく見てみると→8段ずつ4インターバルの計32段
(踊場を勝手にインターバルと呼んでいます)
最初の8段を登る時は南東に進み、残り8段ずつの3インターバルは南南東に進む。
つまり、登り方面を正面とするとまず最初の8段目を左に流れるように登る。
実は上記の写真だけでは分かりづらいのですが、手前の道はから階段まで左に流れて歩いていくのです。
こちらが上から見た写真。
つまり、左に流れるように歩いて、いきなり右に”4インターバル8段の計32段”もの階段が現れると「あー、こんな階段を登るのか」と、視覚だけで疲れてしまいます。脳の疲れと肉体の疲れというものは異なります。本来、視覚で脳に疲労が溜まっただけなのに、脳自体が勘違いを起こして肉体まで疲労を蓄積させる錯覚を起こさせるのです。
その錯覚を少しでも和らげようと、まず最初の第1インターバルを左に流して、第2インターバルからは通常に戻す設計。
実に作り込まれています。
「あー、階段だるい、、、」ではなく、本来であれば、この階段を設計し、施工していただいた業者の方々に「私たちの生活を快適にしてくれてありがとうございます」と感謝すべきです。
それでも「階段しんどい、、、」と嘆いている方、次回は階段をより快適に登る方法を伝授します。
道玄坂あるある。
昼夜問わず若者で賑わう渋谷。
「渋谷は人が多くてガヤガヤしているから嫌だ」
そんな言葉をよく聞く。彼らに共通するのは渋谷で用事をする際は大体が駅近く。駅周辺の事情しか知らないからそんな言葉が出てくるのかな。
実は渋谷は少し歩くと、駅前とは全く違う表情を見せてくれる。駅南口の桜丘は静かな住宅街。駅東口は代官山や六本木へと続く明治通り。センター街から東急百貨店方面へ進むと大人な雰囲気が漂う奥渋。その奥渋へ進む途中、道玄坂へと抜ける通りにその階段はある。
通り抜けると2度と現世に戻ってこれないような。
周りはホテル街。何十年も渋谷で欲望に浸る大人たちを支え続けてきた。近くには渋谷で屈指のラーメン屋「喜楽」さん、来店する人が誰一人として話をしない名曲喫茶ライオンなど、歩いてみると色んなものが見えてくる。もちろんホテルや大人のおもちゃのお店も。
入る前は少し躊躇するが、一度入ってみるとあなたにしか見つけられない面白いものが見つかるはず。
脅すつもりはないが、この近くは当時世間を賑わしたタレントの旦那さんが覚醒剤で逮捕された場所らしい。
赤坂でも見附ってとこにある。
透き通る空気に広がる木々。
空は快晴、耳をすませば波の音が聞こえる。
そんな自然も好きですが、私は人々が生活してきた形跡が残っているものに魅力を感じます。その魅力の1つとして階段が好き。
赤坂見附から青山通りを渋谷方面へ。スーツ屋を左手に曲がる小路を進むとその階段はある。
両側が傾斜になり、真ん中が少し階段になっているところがいい。周りはビジネス街ですが、意外とマンションも多い。自転車の後ろに子供を乗せたお母さんが、子供と夕食の話をしながらゆっくり登って行く姿が想像できます。
余談ですが、赤坂見附の「見附」とは??
これは、江戸時代、江戸城への侵入を防ぐために設置された見張り番所を見附といい、江戸城付近には実に三十六の見附があったと言われています(江戸城三十六見附)。その名残から赤坂見附になりました。
中目黒1/2。
山手通りを池尻方面に歩いて行くと、車一台がギリギリ入る小路が左手に見える。人々を照らす繁華街の灯りとは対照的に、一歩入ると2度とは抜けて来られないような暗闇。その暗闇を進むと緩やかな坂道が帰宅している人を「おかえり」と優しく迎えてくれる。
とても静かだ。
中目黒は何度も来たことがあり、オシャレなカフェやバー、スイーツ、グルメバーガーなど人気の街として取り上げられる理由もわかる。
しかし、いくら人気の街と言えど、そこに住む人にしかわからない魅力がそこにはあった。
夜の住宅街で撮影した。
雰囲気が良かったことも撮影した理由だが、それだけではない。
よくご覧いただきたい。
左右で階段の大きさが違うのだ。
日本人の歩行は基本的に左側。左側の上り方面は膝の負担が掛からないように一段一段小さく設計されている。一方で右側。降りるときは左に当たる階段は大きく設計されている。降りる側を小さく設計してしまうと、急いでいる人や何段も飛ばして降りる人が足を踏み外して怪我をしてしまうことを未然に防いでいる。
一段一段登って、今度は少し大股で降りてみたい階段だった。