階段ブログ〜今日も一段〜

街にある階段をただいたずらに紹介していきます。

錆びついた手すりの匂いの嗅ぎ方。

 

 

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こちらは私の自宅近くの階段。

住宅街でよく見かける光景ですね。

 

錆びついた手すりがいい味を出しています。

匂いを直接嗅ぎにいくと変質者だと警察に通報される可能性があるため、私は手すりの錆を手に付けて、錆が付いたその手を思いっきり嗅ぎます。あの錆の香りを思い出すだけでも昇天しそうです。う~ん…

皆さんにもオススメです。錆びついた手すりの匂いの嗅ぎ方。

 

 

さて、この階段。

一見すると何の変哲もない、どこにでもありそうな階段です。

 

しかし、よく見てみると→8段ずつ4インターバルの計32段

(踊場を勝手にインターバルと呼んでいます)

最初の8段を登る時は南東に進み、残り8段ずつの3インターバルは南南東に進む。

つまり、登り方面を正面とするとまず最初の8段目を左に流れるように登る。

 

実は上記の写真だけでは分かりづらいのですが、手前の道はから階段まで左に流れて歩いていくのです。

 

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こちらが上から見た写真。

 

つまり、左に流れるように歩いて、いきなり右に”4インターバル8段の計32段”もの階段が現れると「あー、こんな階段を登るのか」と、視覚だけで疲れてしまいます。脳の疲れと肉体の疲れというものは異なります。本来、視覚で脳に疲労が溜まっただけなのに、脳自体が勘違いを起こして肉体まで疲労を蓄積させる錯覚を起こさせるのです。

その錯覚を少しでも和らげようと、まず最初の第1インターバルを左に流して、第2インターバルからは通常に戻す設計。

実に作り込まれています。

 

「あー、階段だるい、、、」ではなく、本来であれば、この階段を設計し、施工していただいた業者の方々に「私たちの生活を快適にしてくれてありがとうございます」と感謝すべきです。

 

それでも「階段しんどい、、、」と嘆いている方、次回は階段をより快適に登る方法を伝授します。